•林柳波作詞、井上武士作曲の文部省唱歌 大正2年の「海」と同名異曲です。昭和16年に刊行された初等科1年生向けの国定教科書「ウタノホン上」に採用された曲です。
軍国主義の真っただ中の唱歌で、これを作った井上武士は、教科書編集員していて、明治から大正を得て抒情性溢れるそれまでの音楽教科書を「国家への奉仕」を教育する目的で。軍国的主義の強い「儀式唱歌」中心の国定教科書に変えました、
井上武士さんはよその国へ何をしに行こうと考えながらこの曲を作ったんでしょうか・・
一方作詞者の林柳波は、海のない群馬県沼田市の出身でした。海への憧れや強い思いが歌詞から感じられます。
彼は、昭和の初期の随筆に「歌を教育の手段にするとかいうことで作ってはいけません。ただ、子どもと一緒に遊ぶという、それだけが作者の心です」と述べています。本人はそう思っていても、周りが許さない、当時はそんな時代でした
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