◆流行歌1940/S15~S19

森の小径 昭15

1940年11月にレコード発売、作詞:佐伯孝夫、作曲・灰田晴彦、唄:灰田勝彦

日米戦争へ向けて「ぜいたくは敵だ」というキナ臭い時世のなかで、こんな軟弱な歌詞のレコードがよく発売できました。発売されるとこの叙情的な歌は当時の若者に大いに支持されました。灰田勝彦が慰問に出かけて出撃前夜の特攻隊員と飲み明かした際、この曲を合唱する若者たちに胸を痛めたという逸話が残っている

好きな人を隣にして、もうすぐ逢えなくなる日が来るので涙する彼女。彼も同じ思いたが、空を見上げて悲しみをのみこんだ。そのとき彼女の肩が触れた・・・」というこの歌。終戦記念日を控えて、特攻隊員たちがふるさとに残した愛しい人への思いをはせた心情をかみしめ、この平和な時代に感謝したいと思います。80年も前の曲ですが今の時代にも斬新で軽快にスイングする美しいメロディーに、白い花が散る緑の森の中を歩く若い二人の姿が浮かび、この歌を唄うといつも遥か遠くになった我が初恋を思い出し胸がキュンとなります。

灰田勝彦が最も好んでいた曲です。1982年10月26日に肝臓ガンのため71歳で逝去。一週間後の母校に立つ「鈴懸の径」の歌碑の除幕式への出席は出来ず、式には代わりに母校の先輩で兄貴分のディック・ミネが音楽番組の収録を中途で抜けて駆けつけ、号泣しながら歌ったそうです。

参照(ほぼ引用)~BIGLOVEウェヴリブログ 華麗なる夜明けをより

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