シャンテイズは数多くのサーフ・ミュージックの楽曲を生んだが、「パイプライン」は彼らにとって唯一ヒットしたシングルであり、またこのジャンルを象徴する重要な作品と考えられている。この曲の特異なサウンドは、通常とは逆に、ベース、エレクトリックピアノ、リズムギターを前面に出し、リードギターとドラムスを目立たなせずに背景に置いたミキシングによるところが大きい。45回転シングルは、モノラルでしかリリースされなかったが、録音は左右を明確に分離したステレオで行なわれており、リズムギターは極端に左側、ベースとドラムスは極端に右側、エレクトリックピアノとリードギターは中央に聞こえるようになっている。1984年にMCAレコードが7インチ・シングルを出して以降の再発盤では、音源はステレオ化されている。
本作はベンチャーズのオリジナル・アルバム『サーフィン』に収録された。ベンチャーズのバージョンがシングルカットされたのは日本のみで(カップリング曲はロンリー・シー)、英米ではシングルカットされなかったため英米チャートに登場することはなかった。
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