1931年 ジェラルド・マークス・セイモア・シモンズ共作
曲が誕生した翌年の1932年に、ルイ・アームストロングが歌ってビルボード・チャートのトップを飾るという大ヒットとなったほか、人気女優ジョーン・ベネットが主演した映画『ケアレス・レディー(Careless Lady)』で使われたことなどもあって瞬くうちに広まりました。曲の誕生から20年後の1952年にはフランク・シナトラが映画『ダニー・ウィルソン物語(Meet Danny Wilson)』の劇中で歌い、ふたたび注目を浴びることとなります。
初めて歌ったのは、ベルベイカーというユダヤ系の女性でした。デトロイトの劇場で歌った時、彼女は歌い終わったあとステージで泣き崩れました。歌の詞から亡くなった脚本家であるパートナーの突然の死という自分の現実と重なったからです。ラジオで中継されていて、その臨場感あふれる様子が伝わり反響をよびました。
最初にレコーディングしたのは、ルース・エッティングです。彼女は1897年、ネブラスカ州生まれのルース・エッティングは、17歳の時に シカゴに移り住み、アート・スクールに通いながら夜はナイトクラブで歌い 踊る仕事をしていました。
25歳の時に、ギャングのマーティン・スナイダーに惚れこまれ、スナイダー のプロモーションのお陰で(当時のショー・ビジネス界は、ギャングがかなり 仕切っていたようです)ラジオにまで活動の幅を広げ、コロンビアレコードと 契約、後にはブロードウェイの舞台や映画でも活躍し、トーチソングの女王 とも呼ばれる様になった人です。
しかし、マーティン・スナイダーという相手がいながら、ピアニストと恋仲に なって揉めたり、いろいろ波乱の人生を歩んだ様で、その半生は、1955年 の、ドリス・ディ主演の映画「情欲の悪魔」で描かれています。 ルース・エッティングは、ちゃんとヴァースから歌っており、その歌を聴くと、 ジャズヴォーカリスとは一味違い、より哀愁の濃い内容に仕上がっているのが 分かります。引用~ギターを背負ったへっぽこライダー
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